働き方改革やコロナ禍の影響により、会社に出勤せず、リモートワークで仕事ができる時代に変わりました。好きな場所で働くため、地方移住を考えている人もいらっしゃるかもしれません。
しかし、リモートワークを使って地方移住したいけれど、以下のように悩んでいませんか?
「リモートワークで地方移住するメリットってあるの?」
「今の仕事を辞めないといけないのかな?」
「お得に地方移住したい!」
この記事を書いているわたしも、リモートワークをしながら地方移住をしています。
地方移住に不安を持っていた反面、実際に生活をしてみると都心にいた時には気づくことができないメリットが多くありました。
一方で、この環境が合わない人もいるかもしれないと思ったのも事実です。
この記事では、
- リモートワークで地方移住するメリット・デメリット5選
- リモートワークが出来る職種4選
- 東京圏から地方へ移住するともらえる「移住支援金」
- 移住支援制度おすすめ3選
- 地方移住とリモートワーク4ヵ月レビュー
を紹介します。ぜひ最後までお読みください。
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リモートワークで地方移住するメリット5選
それでは早速、地方移住のメリットから見ていきましょう。
地方移住のメリットは5つあります。
- 家賃が安い
- 物の値段が安い
- 育児と仕事の両立ができる
- 生産性を向上できる
- 働きやすい環境で働ける
それぞれ詳しく解説します。
1.家賃が安い
地方の家賃は安く、都心の半分の相場で暮らせます。
2DKの物件を探した場合、都心の相場は平均12.4万円でした。
一方、私が移住した秋田県の2DKの相場は平均6.8万円で、約2倍の差がありました。
安い金額で広い家に住めるので、家賃を抑えたい方にぴったりです。
2.物の値段が安い
モノの値段が安いのもメリットです。ネット通販が主流になりつつある今、物価の差は都心と地方では無くなってきています。
しかし、地方では地域で採れた野菜や海産物などが直売所で販売されており、物流コストが削減されています。人参1㎏で500円など、破格で食材を手に入れられます。
3.育児と仕事の両立ができる
リモートワークといえば、子育てと仕事の両立がしやすいという点がメリットです。
家にいる時間が増えると、子どもの面倒を見る時間も確保できるという理由からです。
さらに地方移住をした場合には、豊かな自然の中で子育てをすることができます。
自然が子供に与える影響として「心身の健康の促進」「注意欠陥・多動症(ADD/ADHD)の改善」などがあります。
その点で、地方移住とリモートワークをしながら子育てをするのは、相性がとても良いです。
4.生産性を向上できる
仕事の生産性を高めやすい理由として、「働きやすい環境を選べる」ということがあげられます。
リモートワークでは、自分の空間でマイペースに業務ができます。加えて、地方は都心よりも外の雑音もなく、静かに業務に集中ができるでしょう。
地方移住でリモートワークするのは、仕事の生産性を向上させるのに向いています。
5.働きやすい環境で働ける
自宅やお気に入りのカフェで業務が出来るので、自分で働きやすい環境を作りやすいです。
私は、自然が豊かな秋田県の東成瀬村に移住しました。
窓の外の自然を眺めたり、大自然の中を散歩してリフレッシュをしたりと、都心では見ることができない自然の中で働いています。
リモートワークで地方移住するデメリット5選
次に、リモートワークで地方移住するデメリットを見ていきましょう。
地方移住のデメリットは、5つあります。
- 孤立感が強い
- ネット環境が悪い
- 飲食店、商店が少ない
- 業務に集中できない
- 天候や気温が合わない
それぞれ、詳しく解説します。
1. 孤立感が強い
デメリットの1つ目は、「孤立感」です。
過疎地に住んだ場合には外出をしても人に出会うことがなく、友人とも物理的な距離が離れてしまうので、通常のリモートワークよりも孤立を感じる可能性があります。
自らSNSで友人を探したり、飲み屋さんなどに行き交流を持つことが大切です。
2. ネット環境が悪い
移住先によってはネット環境が不安定な場合も多く、思うように業務が進まないケースも多々あります。
特に田舎への移住を検討している方は、以下の2点を注意しましょう。
- 通信会社が提供している「インターネット速度テスト」(例:USEN GATE02)
- ひかり通信検討の場合は、対応エリアの確認(例:FLET’S光)
これらを注意すると、業務の効率が下がらないでしょう。
3. 飲食店、商店が少ない
地方は都心部に比べて、飲食店、商店の数が圧倒的に少ないです。
リフレッシュしたり、自宅以外の作業場所を見つけたりしにくいため、場合によってはデメリットになるでしょう。
私の住んでいる秋田県東成瀬村では、カフェが1件のみ。冬場は休業しているので、作業したい場合は、隣の町まで車で1時間ほど走らないといけません。
しかし、これは住む地域を選んだり、車を確保したりすることで回避できます。
また、自宅でリフレッシュができる方にとっては、大きなデメリットではないです。
4. 業務に集中できない
家に1人でいると、ダラダラと仕事をしてしまうというデメリットもあります。
プライベートと仕事の感覚を、切り替えにくいのが理由です。
作業部屋の設置や自宅以外の場所で、業務に集中できる場所を確保することも大切です。
5. 天候や気温が合わない
天候や気温が、ご自身の体に合わないこともあるでしょう。健康を害してしまい、仕事に支障が出てしまう場合もあり得ます。
自分にあった環境なのかを確認しましょう。「こんなはずじゃなかった」と感じないように、事前に移住先の生活を確認しておきましょう。
リモートワークが出来る職種4選
リモートワークに向いている職種を、4つピックアップして紹介いたします。
- Webライター
- Webデザイナー
- システムエンジニア
- コンサルタント
それぞれ詳しく解説します。
Webライター
Webライターは、他の職種に比べるとパソコン1つで作業が可能なため、リモートワークに必要となる環境を整えるハードルが低いです。
「パソコンをもっている」「ネットワークが繋がっている」の2点を満たしてさえいれば、場所は問わないという点もリモートワークに適している理由です。
実際に私もなるテックという会社に入り、秋田に地方移住をし、ライターをしています。クライアントとのやり取りは、チャットで完結するので、向いている職種だなと感じます。
なるテックは、ワークを推奨している自由な社風の会社です。
主に、未経験者を採用しています。スキルを身に着けながら働くことができるので、リモートワークで地方移住したい方は、ぜひご覧ください。
なるテックの求人はこちら>>なるテックHP 採用情報
Webデザイナー
Webデザイナーも、リモートワークに適した仕事です。
デザインはよい環境で集中して作業をするほうが、効率の高まる仕事でもあります。作業環境を自分で整えてよい、リモートワークとの相性が非常に良い職種です。
自然の中でインスピレーションを活かしながら、作業をしてみてはいかがでしょうか。
システムエンジニア
エンジニアは、リモートワーク化が活発に進んでいる職種です。
クライアント企業とのやり取りが多数発生するため、出勤する必要がある場合がありますが、工程によってはリモートワークを行うことは難しくありません。
仕様書をつくるタイミングでは、クライアントとの打ち合わせをおこなうため、出勤が必要になる可能性もあります。
プロジェクトが進行し、プログラミングしていく段階では、テレワークも可能になっていきます。
コンサルタント
実績・実力が必要になりますが、コンサルタントの業務もリモートワークと相性のよい職種です。
コンサルタントという職種の性質上、職場に常勤している必要はありません。連絡を取りやすい状況であれば、問題ありません。
実際にITコンサルタントをしている、私の会社の社長は、日本中を飛び回りながら仕事をこなしています。
詳しくは、こちらの記事をご覧ください>>
【社長インタビュー】自由な働き方を体現!日本中を飛び回る近藤社長の1日に完全密着!
東京圏から地方へ移住するともらえる「移住支援金」
「リモートワークを始めてみたいけれども、資金の余裕がない」と心配な方は、補助金の利用も検討してはいかがでしょうか?
移住支援金は、地方の中小企業に就業する人や、企業する移住者を支援する補助金です。
都道府県が設定する金額が、給付されます。単身者であれば、最大60万円の範囲で受給可能です。
最近は、リモートワークで地方移住した方々も対象となりました。例えば、現在続けている都内の会社に勤めながら、秋田県に地方移住をする場合などです。
移住支援金は、以下の条件を満たしていると受給できます。
- 10年以内で通算5年以上かつ、直近1年以上で、東京23区内に在住していた人
- 上記の条件で、東京圏(東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県)から東京23区へ通勤していた人
- 東京圏以外の都道府県または、東京圏内の条件不利地域へ移住すること
- 移住後もテレワークにより、移住前の業務を継続する人
詳しくは、こちらをご覧ください。>>
内閣官房・内閣総合サイト 「移住支援金」より
移住支援制度おすすめ3選
国がおこなっている補助金以外にも、県や市区町村の独自の移住支援制度が存在します。
ここでは、おすすめの移住支援制度を3つ紹介します!
- 【宮城県七ヶ宿町】タダで土地がもらえる!?子育て世帯に嬉しい支援!
- 【秋田県】家賃補助だけでなくリモートワーク関連経費まで支援!
- 【長野県長野市】最大100万円の助成金や空き家の改修費まで支援!
今回紹介した自治体以外でも、それぞれがオリジナルの支援を用意しているので、気になる地域は確認するとよいでしょう。
1.【宮城県七ヶ宿町】タダで土地がもらえる!?子育て世帯に嬉しい支援!
宮城県には子育て世帯限定ですが、無償で土地が貰える制度があります。
地方に移住する際に、「家を建てたいな」と思っている方にピッタリの制度です!
条件は、以下の通りです。
- 40歳未満のご夫婦で、義務教育終了していない子どもがいる方
- 七ヶ宿町に住民登録をして定住する方(町内在住の方も対象)
- 市町村税などをの滞納していない方
その他にも以下のような支援金があり、子育て世帯の移住にはぴったりです。
- 子育て応援支援金(第子:総額30万円支給)
- 保育料・給食費無料
- 医療費支援
2.【秋田県】家賃補助だけでなくリモートワーク関連経費まで支援!
2つ目に、秋田県の支援制度を紹介します。
こちらは、本社との交通費やレンタルオフィス料などを支援するというもの。
支援制度を使える人の条件は、以下の通りです。
- リモートワーク移住を行う社員であること
- 移住前の直近1年以上は所属する企業の業務に就いていること
- リモートワーク移住後も業務を継続していること
補助対象となる経費は、以下の通りです。
- 通信環境整備および回線使用料
- レンタルオフィス利用料
- 本社などとの交通費
- 家賃および住宅賃貸契約諸費
補助率は金額の1/2(家賃などは1/4)です。
出典:”秋田暮らし”はじめの一歩
3.【長野県長野市】最大100万円の助成金や空き家の改修費まで支援!
長野県は「長野県移住支援金対象求人情報サイト」を運営しており、働く人を応援しています。このサイトに掲載されている企業とマッチングすると、移住支援金の支給対象にもなります。
長野県外から市内に移住して起業する50歳未満の人には、最大100万円の助成金が支給されます。
また、移住者が「長野市空き家バンク」というサイトに登録されている物件を改修する場合に、その費用を支援するという制度もあります。最大で130万円の助成です。
空き家を自分好みに改修をして、オリジナルの仕事場を作るのもいいですね!
【体験談】地方移住とリモートワーク4か月目レビュー
私が実際に地方移住をし、リモートワークを9か月行ってみた結果、「心に余裕のある暮らし」を手に入れました。
もちろん、不便な部分があるのも事実です。
しかし、都心にいた時は予定が詰まり、日々バタバタと過ごしていたことを思い出すと、今は”自分の時間”を大切にできています。
ぜひ、この記事を読んでいるあなたもリモートワークを活用して地方移住してみませんか?
▼未経験でもITプロになれる!?▼
知識0でSE,ITコンサル,Webライターになれる秘密を公開中!!
この記事を書いた人
- 大学時代は、自分の働き方を模索するため、コーチング、ライター、NPO運営などさまざまな経験をして過ごす。休学をしてインターンシップ、海外での短期留学など好奇心に従って奔走していた。
一社目では、エンジニアを経験した。安定的な企業だったため、自由で挑戦的な働き方をしたいと思い退社。
現在は、なるテックのライターとして活動。東成瀬村に移住し、地方暮らしを楽しんでいる。