SNSが数多く存在する現在、日本国内で約3000万ものユーザーがいるのがInstagramです。
しその中でも企業アカウントは日本の中では2万という数。
多くの企業がSNSマーケティングを始めるにあたって、Instagramを利用し、成功を収めています。
しかし、Instagramでマーケティングをすると言っても、なにも知らない状態ではどう始めていいのか分からないですし、始めたところでうまくいくかもわからないですよね。
今回は、Instagramを使ったマーケティングを考えている方や、運用の方向性を見直したい方のために、Instagramマーケティングについて紹介していきます。
Instagramマーケティングとは
Instagramマーケティングとは、Instagramを効果的に活用して企業が狙ったターゲットにアプローチするマーケティング手法です。
具体的には主に次の3つのことを行うことができます。
- 1.ブランディング
- 2.集客
- 3.商品の販売
Instagramマーケティングで成功を収めるためには、まずはInstagramについて知る必要があります。
Instagramの特徴を解説します。
インスタメディアの特徴
InstagramはFacebook・Twitterなど他のSNSとは特徴が大きく異なります。
FacebookやTwitterは基本的に「テキストのみ」「テキストと写真」と主に「文章」で注目を集めようとするSNSであるのに対し、Instagramは見て楽しめる「写真」や「動画」などの投稿とその閲覧に特化したSNSです。
Instagramの男女別ユーザー構成は男性が43%、女性が57%であり、ともに10代~30代までの層にアクティブユーザーの中心があることから、Instagramにおけるマーケティング対象のユーザーは10代〜30代がメインになると言えます。
また、Instagramに登録している企業アカウントは1万社を超えていると言われ、2010年のリリースから企業アカウントは毎年増加しています。今やさまざまな企業がInstagramマーケティングを行っていますが、写真や動画がメインのコンテンツであることから、写真向きの商材との親和性が高いアパレルやコスメ、食品、ECサイトなどはInstagramマーケティングに向いていると言えるでしょう。
Instagramの投稿は、「#(ハッシュタグ)」をたくさんつける傾向があります。ハッシュタグは他のSNSでも使われていますが、Instagramでは自分の投稿を多くの人に見てもらったり、好きな投稿を見つけたりするために欠かせない役割を果たしており、Instagramマーケティングには欠かせないポイントです。
そして、Instagramのストーリーズ機能のリリースによって、Instagramの存在感がさらに増したと言えるでしょう。
ストーリーズは写真や動画をスライドショーのような形式で投稿することができ、24時間で自動的に削除されます。
フォロワーから嫌がられる心配がなく、手軽に投稿できるようになりました。
サイトへの誘導も可能であり、非常に便利な機能です。
活用方法
SNS全般に共通して言えることですが、Instagramもフォロワー数が増えるほど宣伝効果が高まり 、マーケティングツールとしての力を発揮しやすくなります。
Instagramでフォローされるまでの流れは、投稿に「いいね!」を集め、そこからプロフィールに来てもらい、フォローしてもらうというのが一般的です。
つまり、Instagramマーケティングを行う企業担当者にとっては、「投稿を見つけてもらう」「投稿に興味を持ってもらう」ことが非常に重要なポイントです。
Instagramは自分の好きなことを楽しむアプリですから、ユーザーに自社の写真・動画の世界観を好きになってもらい、見てもらえる状況を作りましょう。
逆に、投稿の評価が悪いまま運用を続けると、イメージダウンの要因になってしまいます。
InstagramでSNSマーケティングをするメリット
InstagramでSNSマーケティングを行うことには、多くのメリットとデメリットがあります。
マーケティング方針やSNSを通して達成したいことなどと照らし合わせながら特徴を把握しておくことで、おのずと各企業の取り組み方針が見えてくるでしょう。
商品やサービスの購買意欲を向上できる
Instagramの一番のメリットといえば、『写真』や『動画』を使って自社のサービスについて視覚的にわかりやすく、ユーザーにアピールできるということです。
魅力的な写真を投稿し続けることで、多くのユーザーから共感を得て、商品やサービス内容にも関心を持ってもらいやすくなります。
投稿した1枚の写真によって、ユーザーがその商品やサービスを利用しているところを想像し、「欲しい」「行きたい」「食べたい」などと感じさせることで欲望心を喚起することができ、購買意欲のアップに繋がります。
Instagramユーザーには「思い出をシェアしたい」「自分の充実さをアピールしたい」「感動を共有したい」という特徴があります。
ユーザー自身も投稿したいと思う「インスタ映え」を意識することで、ユーザーの「買いたい」気持ちを後押ししましょう。
ユーザーに購入を促せる
Instagramの「ショッピング機能」は、投稿やストーリーズの商品写真に商品情報をタグ付けし、広告費用をかけずに自社ECサイトの商品ページに直接ユーザーを誘導させることができる非常に画期的な機能です。
この機能が実装されるまでは、Instagramで欲しい商品が見つかったとしても、自らインターネット上で購入できるサイトを検索してさがさなければならず、購入までに多くの手間や時間がかかっていました。
しかし、ショッピング機能の登場によりInstagramの商品写真から自社サイトの購入ページへ直接誘導できるようになったため、EC事業者には販売のチャンスが一気に広がりました。
なお、ショッピング機能を使うためには、ビジネスアカウントへの切り替えと、一定の条件をクリアして審査に通ることが必要です。
企業ブランディングができる
投稿する写真・動画で企業やブランドのイメージを付けることは、ブランディングにも役立ちます。
投稿写真のメインカラーやシーンを統一することにより企業独自の世界観を作り出することができ、魅力を伝えやすいSNSです。
投稿内容に統一されたイメージを使い続けることで、「あの商品と言えばこの企業」というブランディングを確立することも可能です。
ファンとの距離が近い
Instagramでは、投稿を通してファンとの相互的な交流をすることが可能です。
「いいね」「コメント」「フォロー」「DM」というコミュニケーションをすることで、ファンを作ることができ、集客やリピートも獲得することが出来ます。
また、ユーザーの意見を取り入れながら、柔軟に投稿し、集客効果の改善を図るのも良いでしょう。
InstagramでSNSマーケティングをするデメリット
メリットを十分に理解したところで、デメリットもしっかりと押さえておきましょう。
写真で伝わりづらい商品との相性が悪い
写真や動画で伝えづらい商品やサービスは、写真投稿が特徴のInstagramとは相性が良くありません。
例えば、金融商品、IT、コンサル、Web媒体などが該当します。
また、ターゲットが一般ユーザーでないBtoB向けの商品も活用が難しいと言えるでしょう。
しかし、お出かけ情報やライフスタイル、地元の観光情報などのきれいな写真を投稿してブランディングしたり、Instagram内でユーザーとのコミュニケーションを積極的に取ったりすることにより、上手にマーケティング活用している「相性が良くない」業種の企業アカウントも決して少なくはありません。
他のSNSに比べて拡散力が弱い
Instagramには、Facebookの「シェア」や、Twitterの「リツイート」のような拡散機能がないため、投稿の拡散がとても難しいSNSだと言えます。
Istagramマーケティングにおいては、まずは投稿を見てもらえる可能性を高める工夫に注力しましょう。
Instagram単体でこそ拡散は見込めませんが、TwitterやFacebookと簡単に「シェア」できる機能が実装されています。
投稿を拡散させ、エンゲージメントを高めるために、こうした他のSNSへのシェアは有効だと言えるでしょう。
競合との差別化が難しい
Instagramは、多くの企業やブランドが利用しているため、競合との差別化を測ることが難しい場合があります。
同じような商品やサービスを提供している場合、差別化ポイントを明確にすることが求められます。
それに加え、コンテンツの魅力的な作り方や、自社の強みをアピールすることが重要になってきます。
Instagramマーケティングのやり方
Instagramでマーケティングを実施する方法は大きく分けて2つあります。「費用をかける方法」と「費用をかけずに運用する方法」です。
費用をかける方法はInstagram内に出稿する広告のことです。
通常の投稿などの運用では実現できない詳細なターゲティング、ユーザーへのリーチ、そしてそのスピード感が期待できます。
一方、費用をかけずに運用する方法は、自社アカウントの運用をする方法です。
これまで説明したInstagramのさまざまな特徴や機能をフル活用し、じっくり取り組むマーケティング手法です。
どちらが良い・悪いかではなく、いずれも重要なInstagramマーケティング手法です。
では、「Instagram広告」と「自社アカウント運用」について詳しく解説していきましょう。
Instagram広告
Instagram広告は、ユーザーに向けて自社の広告を表示させることができる機能です。
詳細なターゲティングが可能であり、魅力的な写真や動画を通して多くの人に自社商品・サービスについての広告を配信することができます。
Instagram広告には他のSNS広告にはない特徴があります。
広告の目的としては主に以下の3つです。
・ブランドの認知度アップ、多くのユーザーにリーチする
・フォロワー・いいねの獲得
・自社サイト誘導。ECサイトの購入促進
3つの中には広告でなくても実行可能なことがありますが、スピード感を出すために広告はとても有効です。
また、求めるターゲットを設定してしっかりリーチし、一気に多くのユーザーを自社サイトへ誘導できるのは広告の力の魅力です。
自社アカウント運用
自社アカウントの運用は、Instagramを活用したマーケティングを行っていくためのベースとなります。
日々魅力的な投稿を続けてエンゲージメント率を高める工夫を重ねることで、企業ブランドの認知度や好感度を広告以上に上げることも可能です。
運用目的をあらかじめ明確にしておくことで、Instagramアカウント運用で具体的に何をするべきかを適切に判断し実行に移すことができます。
自社のビジネスに関連があるであろう「誰に」アプローチするのかというペルソナ設定はもっとも重要で、最初に考えるべきポイントです。
必ず設定しておきましょう。
KPIの設定を行いましょう。
KPIとは重要業績評価指標のことで、目標達成に向けての評価を測る基準です。
例えば、「ブランドのファンを増やしたい」という目的だった場合、KPIとしては「1投稿あたりのいいね!の数」や「フォロワー数」などを設定することができるでしょう。
Instagram運用では主に以下のKPIを用いて効果を測ります。
これらすべてのKPIをすべて追っていかなければならないということではありません。
大事なことは、自社アカウントを運用する目的にあったKPIを設定することです。
①フォロワー数
フォロワーは、アカウントの「ファン」のユーザー数とも言えます。
②エンゲージメント
エンゲージメントとは、いいね!やコメントなどの「ファンのポジティブな反応の数」のことです。
・いいね!数
最近いいね!数が非表示になりましたが、自社アカウントは確認が可能です。投稿につけられたいいね!数は、ユーザーにどれだけポジティブに受け入れられているのか示す指標の1つです。
・コメント数
コメント数でユーザーの関心度の高さを示す指標です。
・保存数
保存するということは、「あとでじっくりと見たい」とうユーザーの気持ちの表れです。
特に、購入などのアクションを取るときの比較検討のために使用されることが多いと言えます。
③ハッシュタグ投稿数
Instagram上に投稿される自社ブランドや自社製品に関連したハッシュタグがつけられた投稿のことです。
ハッシュタグ投稿数=口コミ数として考えられます。
④リーチ数
リーチ数とは、Instagramの投稿にたどりついた「ユニークユーザー」数のことです。
ちなみに、インプレションは投稿にたどりついた「アクセス」数を指します。同じ一人が投稿を5回見た場合、リーチ数は「1」で、インプレッションは「5」です。
多くのユーザーに見てもらいたい場合は、インプレッション数ではなくリーチ数をKPIに設定することが多いです。
Instagramマーケティングにおける成功事例
Instagramマーケティングを考えている企業のために、活用の成功事例を紹介します。
成功した企業の事例を知ることで、自社の運用方法や投稿のヒントが得られるのではないでしょうか。
成功事例:松屋
有名チェーン牛丼店の「松屋」のInstagramの投稿がとてもユニークでおもしろいということで話題となりました。
牛丼屋さんとは思えないほどオシャレでカッコ良く、ファッションブランドの投稿写真をよく見ると、松屋の牛丼や松屋のロゴが写っているのです。
おしゃれでハイセンスな写真なのに、実は松屋の投稿というギャップ・意外性が多くのユーザーから高評価を受けました。
松屋はInstagramのアカウントのコンセプトを「女性でも入れる松屋」「気取らない」とし、インスタ映えしているユニークな投稿によって多くのユーザーから注目されています。
成功事例:京浜急行電鉄
実際にリアルに足を運んでもらうOtoO(Online to Offline)を狙って行った成功事例もあります。
大手私鉄である京浜急行電鉄が父の日をテーマにして行ったInstagramキャンペーンです。
子供の描いたお父さんの似顔絵や思い出の写真をInstagramに投稿してもらい、投稿作品は京急イエローハッピートレイン「父の日ありがとうギャラリー号2018」の車両内に掲示するという企画です。
Instagramを参加型キャンペーンとして活用しながら、応募ツールとしても利用しています。
似顔絵作品が実際に電車に飾られるということで親子をうまく巻き込み、家族連れで自社鉄道を利用してもらうといった集客効果を狙った成功例と言えるでしょう。
SNSマーケティング運用代行
ここまでお話してSNSマーケティングは現代において、大きな影響力をもったマーケティング手法だということが分かりましたね。
しかし、簡単に始められないという悩みはつきものだと思います。
そこで、私が務めている東成瀬テックソリューションズ株式会社はSNSマーケティングの運用代行を行っています。
SNSマーケティングに可能性を感じているが、始めるにしても不安があると思います。
その時は弊社へご相談ください♪
まとめ
Instagramで成功するためには、問題や課題に対処するだけでなく、適切な戦略の構築と柔軟なアプローチが重要です。
変化する状況に適応し、常に最善の結果を追求する姿勢が求められます。
目標やターゲットに合わせて戦略を構築することは難しいですが、重要です。
メリットとデメリットをバランス良く考慮しながら、ブランドやビジネスの目標達成に向けたアプローチを検討しましょう。
この記事を書いた人
- 東成瀬村の素敵な記事や
私が変わるきっかけになったなるテックの詳しいことを書いていきたい。
更に挑戦できる自分になります♪