東成瀬名物?カメムシの洗礼編

いきなりですが、皆さんは秋田と聞いて何を思い浮かべるでしょうか?

きりたんぽ、ハタハタ、なまはげ、竿燈祭り(かんとうまつり)etc…

美味しい特産物、伝統行事、風物詩、そこでしか見られない絶景、体験。秋田でしか体験できない様々なイベントに溢れています。

私は秋田県南部、東成瀬村に移住してきてちょうど一年が経ちました。

社宅に移り住んでから、自然により触れられるようになったと感じています。
社宅は民家を借りているもので特に不自由は感じることなく、同僚たちと楽しく暮らしています。

しかし秋も深まる10月頃に、引っ越してきて気付いたことなのですが、家屋内でやたらとカメムシを見かけることが多くなりました。

そこで今回はカメムシに関する体験について紹介していきたいと思います!ぜひ最後までご覧ください。

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カメムシ体験記

全ての始まりは社宅へ引っ越してきた日の晩、社員総出で家の掃除をしてもらっている最中に各所で悲鳴が上がったのです。

家中の窓、玄関、廊下、至る所に大量のカメムシの死骸が!

どこから入り込んだのかというほどコロコロと転がっていて、みんな首をかしげつつもなんとか掃除を終えて引っ越しが完了しました。

しかしカメムシとの戦いの狼煙が上がっていたのを、私は知る由もありませんでした。


毎日家の中やオフィスで見かけるカメムシとの遭遇率の高さ数の多さにかなりびっくりしていました。

私の地元で一般的だったカメムシといえばマルカメムシだったので、秋田ではクサギカメムシが日常的に出現するのを実感しました。

とにかく体が大きいのと、あの特徴的な逆ホームベース形のフォルム、蛍光灯に突撃しまくる衝撃音とブンブンという羽音、家の中で恐怖を感じるのに時間はかかりませんでした。

秋田杉がカメムシの原因?

秋田にカメムシが多い原因は彼らの好物である杉や檜です。

現実問題、農作物への被害などを考えると単に嫌って駆除するだけでは、にっちもさっちも行かないような気がしてきます。

そこで数年前から虫嫌いの克服のために、昆虫食に興味を持っていた私は「カメムシたちを食用にすることはできないか?」と考えるようになりました。


カメムシの大量発生!そして昆虫食への探究心

そして食用への転用と、ついでに東成瀬村のカメムシ対策として特産品に昇華できないか、と考え出しました。

調べてみると、カメムシを食用にしようと実験している方々のブログ記事を見つけることができたのです。

しかし日本ではカメムシのあの独特の青臭い匂い(いわゆるパクチー臭などと称される)がなかなか強烈で、「無理なのだろうか?」と諦めかけていました。

しかし、タイなどの東南アジアやメキシコやアフリカなどで今もカメムシを常食している地域がある事が判明

特にメキシコのフミル(カメムシの呼び名)意外にも虫料理が多彩でカメムシ本来の苦味や青臭さをスパイスとして楽しんでいることに驚愕しました。

世界的食糧危機に備えるという目標もですが、昆虫食界隈でもインパクトのあるタガメサイダーのように、カメムシサイダーやカメムシ料理などが今後の東成瀬村の新たな特産品になるのでは?とひっそり妄想を膨らませました。

タガメサイダー参照:タガメサイダーが「2022年度グッドデザイン賞」を受賞

カメムシホイホイの制作!その結果は…

同居人がネットの知恵を借りてカメムシホイホイを制作してくれました。早速使い出しましたが、意外と捕獲が難しい…。

しかし、彼らの習性を知るとコツが掴めて、あっという間にホイホイを使いこなすことに成功しました。

ホイホイを得てからの我々は家屋内でのカメムシ退治を迅速に行えるようになり、初期のような怯えを感じることもなく快適な生活を送れるようになりました。

まとめ:想像と違った体験も人生の経験値

全く未経験の土地・秋田での生活のイメージが、カメムシとの出会いによって、自然への漠然とした恐れが無知から来るものであると理解出来たことが大きいです。

また興味の幅が広がり、自然の中で生かされているという思いが強く刻まれる出来事でした。そんな一年の終わりの出来事でした。

地元・茨城もサルやイノシシの出現があり、なかなか自然の中で生活していると思って生きていきましたが、東成瀬村はやはり山間部なので地元以上により多くの生命と遭遇することで「人間は自然の中で生かされている」と感じることが増えました。

特にカメムシが私の人生の中でかなりのインパクトを放っているのは事実です。

無闇に「虫嫌い!」となるのではなく「嫌だけどそれぞれが生きていく道はないか?」と模索するのが自然環境について考え共存していく第一歩となるのではないかと思います。

東成瀬村への移住の際はカメムシとの共存力、理解度が上がること間違いなしです。都市部とは違う、命溢れる環境で生活するのも人生を豊かにする選択肢だと思います。

将来、ひがなる名産のカメムシ商品を開発するのが密かな夢です。

ここまで読んでくださり、ありがとうございました!

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この記事を書いた人

せりな
社内でみんなからヨナちゃんと呼ばれています。なるテックのwebデザイナーです。高校・大学と美術系に進んだので美術の知識を活かしつつデザインに取り組んでいます。

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